こんにちは!るちこ(@aineruchiko)です。
今回はこんなお悩みに対して、私の実体験をもとにお答えします。
目次
筆者の実績
- アルバイトからスタートした現役のWeb/LINEデザイナー
- 現在はデザイン系の株式会社2社を経営
- LINEデザイナー向け講座「LINEデザイナー養成講座」主宰
LINEデザイナーとは
LINEデザイナーは、LINE公式アカウントやLステップに使用する画像を作成する仕事です。
LINEデザイナーがお仕事を受ける相手は、主にLINEマーケターやLINE構築者さん。また、美容室や飲食店など、実際にLINEを作って欲しい方がクライアントさんになることもあります。
LINE公式アカウントとは
LINE公式アカウント(LINE Business ID)とは、1:1でのメッセージやり取りだけでなく、1:多数に向けてLINEを配信できるツール。1個人で100個までアカウントを作成でき、1アカウントで一ヶ月合計200通まで無料でメッセージを送れます。
リッチメニューやリッチ画像、カルーセルの設定ができるのが特徴です。
Lステップとは
Lステップとは、LINE公式アカウントと紐づけて使える機能拡張ツールです。LINE公式アカウントをもっと便利に使うためのツールと理解するとわかりやすいでしょう。
ちなみに、LINE機能拡張ツールには、Lステップ以外にもエルメやプロラインなどがあります。
LINEデザイナーの仕事内容
LINEデザイナーは、主にLINEマーケターさんから依頼を受け、LINEに関係する画像を作ります。具体的には、以下のような制作に携わります。
- リッチメニュー作成
- リッチ画像作成
- カルーセル画像作成
- 回答フォーム作成
そのほか、LINEから紹介する講座のスライドや、お友達登録用のLPを依頼されることもあります。
LINEデザイナーとしてマストでできるべき4つの内容をここでは紹介します。
1. リッチメニュー
リッチメニューは、LINE公式アカウントの下に出てくる固定画像のこと。ボタンを設置してクリックすると、クーポンを表示できたり、予約画面に飛んだりできます。
このリッチメニューの画像を作るのが、LINEデザイナーとしてよく依頼される仕事です。
2. リッチ画像
トーク画面に送られてくる画像全般が、リッチ画像です。
LINEに登録した時にトーク画面に出てくる「友だち追加ありがとうございます」という画像や、トークの途中で画面に出るデザイン全般を指します。
3. カルーセル画像
公式アカウントのトーク画面で、横にスライドできるものを見たことがある方もいるのではないでしょうか?
このスライドできるメッセージには画像をつけることもでき、これをカルーセル画像と呼びます。カルーセル画像を入れると視覚的に内容がわかりやすくなるのがメリットです。
リッチ画像とカルーセル画像は同じものとして扱われることも多いです。
4. 回答フォーム
回答フォームは、アンケートなどを実施する時に使う画面のこと。Lステップやエルメで作れます。
このフォームで使う画像を作りきれいに装飾していくのも、LINEデザイナーの仕事です。回答フォームはまだまだマーケターさん、デザイナーさんが少ないため、需要があります。
シンプルなもののほか、LP(広告などで使われる長いページのこと)風の回答フォームも作れます。
LINEデザイナーの3つのメリット
LINEデザイナーになると、どんなメリットがあるのでしょうか?ここでは、3つのメリットを紹介していきます。
- 在宅で仕事が完結できる
- やりがいを感じやすい
- 単価が比較的高めで稼ぎやすい
ほかのお仕事と比較しながら、ぜひご覧ください。
1. 在宅で仕事が完結できる
LINEデザインの仕事はすべて、在宅で完結します。そのため、育児や家事、仕事の合間に時間を作って作業できるのがメリットです。ママや本業のある方でも働けるのはLINEデザイナーの魅力です。
もちろん、本業としてどんどん稼いでいる、フリーランスのLINEデザイナーもいます。
2. やりがいを感じやすい
お仕事で頼まれたリッチメニューやリッチ画像は、クライアントさんのLINE公式アカウントで顔になる部分。
一回作成すると長く使われる可能性が高く、全体のイメージにも影響するLINEデザインづくりは、とてもやりがいがある仕事です。
長く使うものだからこそ、クライアントさんが満足するデザインを納品すると、感謝のお声をいただけることもよくあります。そのLINE公式アカウントが多くの方に使ってもらえるとさらに感謝されるようになり、自分のデザインが役立っていると実感できる点も魅力です。
3. 単価が比較的高めで稼ぎやすい
LINEに特化したデザインができるデザイナーはまだまだ少なく、比較的高単価の仕事が受けられます。
LINE専用のデザインは、サイズやボタンの押しやすさなど、意識すべき点が多くあります。しかし、そのポイントをおさえたデザインを作れるデザイナーさんは少数です。
だからこそ、仕事も見つけやすく、単価も高めで稼ぎやすい点もメリットと言えます。
LINEデザイナーの2つのデメリット
今、LINEデザイナーを目指すメリットは多くあります。しかし、LINEデザイナーならではのデメリットも先に知らないと、思ったように行動できないと後悔することになりかねません。
そこで、LINEデザイナーとして知っておくべき点を紹介します。
- 知識のアップデートが求められる
- 学ぶ場所が少ない
こちらもしっかり理解して、LINEデザイナーを目指すかどうか決めましょう。
1. 知識のアップデートが求められる
LINEは今も進化し続けているツール。2023年だけでも、以下のような新機能の追加やアップデートがありました。
- メンバーシップ機能
- クーポンのQRコード化
- リッチメニューの複製機能
- ステップ配信のテンプレート
- LINE広告の配信場所の追加
今後も機能が増えたり変わったりする必要があり、常に最新情報を取り入れることが欠かせません。「一度学んだら知識を更新しない」という姿勢だと、すぐに太刀打ちできなくなってしまいます。
2. 学ぶ場所が少ない
まだまだLINE専門のデザイナーが少ない背景もあり、LINEデザインを学べる場所は多くありません。
LINEデザインに特化した書籍も少なく、さまざまな情報を集めて学習を進めなければいけない点もデメリットです。
私自身、クライアントさんたちから「LINEデザインを頼める人が少ない」という相談を受けてきました。そこで、LINEデザインを勉強する場所がないという課題を解決するために、「LINEデザイナー養成講座」を開催しています。
3ヶ月で初心者からプロのLINEデザイナーになれるノウハウを学べ、課題添削で実践的なスキルを身につけられる講座です。LINEデザイナーとして活躍したい方は、ぜひ詳細をご覧ください。
<リンク設置箇所>
LINEデザイナーに向いている人
ここまでの点を踏まえ、LINEデザイナーに向いている人の特徴をまとめました。
- 完全在宅で働きたい人
- 感謝されながら働きたい人
- デザインに興味がある人
副業したい方や、まだお子さんが小さくて外に働きに出られない方にLINEデザイナーはピッタリ。完全在宅で、都合に合わせた働き方ができます。
また、作ったデザインを長く使ってもらい、感謝されながら働きたい方にもおすすめです。
LINEデザインの単価
LINEデザインの単価相場は、概ね以下のとおりです。
- リッチメニュー:1〜2万円
- リッチ画像:5〜8千円(カルーセル1〜2千円)
- 回答フォーム2〜3万円(LP風は3〜5万円)
リッチメニューは3万円以上にしているところも多く、スキル次第でさらに単価を上げられるでしょう。
LINEデザイナーが実際にどれくらい稼いでいるかは、こちらの記事で詳しく解説しています。収入を上げるコツもお伝えしているので、ぜひご覧ください。
LINEデザイナーに必要なスキル
LINEデザイナーとして活躍するのに必要なスキルは以下のとおりです。
- アカウントの世界観を反映すること
- ターゲットに合ったデザイン
- タップしてもらいやすいデザイン
それぞれ、何ができるようになればいいのか詳しく解説します。
アカウントの世界観を反映すること
依頼されるときは商品サービスが出来上がっていたり、その人のブランドイメージが決まっていたりします。そのため、そのイメージに合わせた物をオーダーメイドで作らなければいけません。
個人のイメージに合わせたものはなかなかテンプレートで作れないため、LINEデザイナーが求められています。逆に言えば、アカウントをクライアントさんの商品サービスの雰囲気に合わせられるかが腕の見せ所です。
ターゲットに合ったデザイン
LINEに登録してくれた人たちが好むデザインを作る必要があります。
- 50代の管理職
- 20代2児の母
- 男子高校生
では、ステキだなと思うデザインは変わるはず。LINEを実際に使い、サービスを買いそうな人に合わせた色や雰囲気でデザインを作成する力が求められます。
タップしてもらいやすいデザイン
LINEデザイナーを名乗るなら、タップしてもらいやすいデザインを作れることがとにかく大切。普通のWebデザイナーとLINEデザイナーの大きな違いとなる部分だからです。
LINEのリッチメニューは、実際にタップしてもらわないと意味がありません。そのため、文字が読みやすいことはもちろん、ボタンが押せそうに見えること、そして押したら何が起きるのか想像できることが求められます。
初心者からLINEデザイナーになる方法
ゼロからLINEデザイナーになるための方法について、ここからは紹介します。
- 環境構築
- デザインの基礎を学ぶ
- LINE公式・Lステップを知る
- 参考をリサーチする
- 実際に作ってみる
- クライアントワークに向けた準備をする
- 営業提案
順番に進めていけば、デザインの経験がない方でもLINEデザイナーへの一歩を踏み出せます。
1. 環境構築
LINEデザイナーになるために必要なものを最初に揃えましょう。
- ネットに繋がったパソコン・スマホ
- 基本的なソフト(Photoshop・Illastrator・Canvaなど)
- LINE公式アカウント
- クライアントワークツール(Zoom、Chatworkなど)
LINE公式アカウントを作成しなくても仕事は始められますが、個人的には用意しておくことをおすすめします。自分が作ったデザインを、実際にスマホ実機で確認できるからです。
サイズが問題ないか、色が目立つかなどの見た目を確認しましょう。パソコンで見ているときと、実際のスマホの画面では印象が変わることがあります。
また、クライアントさんとやり取りする時によく使うツールは事前に導入し、使い方を覚えておきましょう。
2. デザインの基礎を学ぶ
LINEデザイナーも、デザインの基礎が必要です。具体的に学びたいのは以下の部分。
- デザイン4原則
- フォント・配色・余白・あしらい
- トンマナを合わせる
- ダサデザインを回避する
せっかくLINEデザイナーに頼むなら、プロっぽいものを納品してほしいと思うクライアントさんは多いもの。素人っぽさが残らないように、しっかりスキルを学びましょう。
ただし、LIINEデザインの場合、ただおしゃれであれば良いというわけではないので注意が必要です。ボタンの押しやすさ、わかりやすさなど、LINE上に設置した時に使いやすいものを作れるようにしましょう。
3. LINE公式・Lステップを知る
Webデザインやグラフィックデザインの経験がある方で、LINE公式アカウントやLステップの機能を知らずにデザインを作っているというケースはかなり多いです。
しかし、機能を理解しないと、使いにくいデザインが出来上がってしまいます。
- LINE公式アカウントでできること
- リッチメニューの設定方法
- 画像のサイズ規定、注意点
といった知識をつけることが大切です。
ちなみに私は、初めてリッチメニューを作ったときにサイズの規定を知らず、タブが見えなくなってしまいました…。LINE公式アカウントやLステップの知識があれば侵さなかったミスなので、しっかり機能を理解することが大切だったなと反省しています。
4. 参考をリサーチする
デザインの引き出しを増やすために、参考になるものをどんどんリサーチしていきましょう。リッチメニューの参考画像を探すには、以下のようなサイトが便利です。
- ピンタレスト
- LINEデザインの単価
まずは参考デザインを見ながら、どんなデザインが魅力的か知識を増やしていきましょう。
そのほか、SNSやWebサイトを見て、ターゲットに合わせたデザインのヒントを集めるのも大切です。私は、雑誌もよくリサーチしています。
5. 実際に作ってみる
参考画像をたくさん見たら、実際にデザインを作ってみましょう。このときは、架空のサービスのものでも構いません。
可能であれば、プロからフィードバックをもらうことをおすすめします。デザインの良い点や改善すべき点が見えてくるので、爆速でスキルアップできます。
6. クライアントワークに向けた準備をする
デザインが作れるようになったら、クライアントワークに向けた準備を始めていきます。お仕事を始める前に、以下のようなものを整えておきましょう。
- ポートフォリオ
- 商品ページ
- 名刺
ポートフォリオは、自分が作ったデザインをまとめた作品集のこと。営業をする時に、自分のスキルを証明するのに役立ちます。自分が受けられるデザインや価格をまとめた商品ページも整えるとPRになります。
さらに、クライアントとやり取りするために必要な知識も学びましょう。
- 仕事の流れ
- ヒアリングのやり方
- 請求書の書き方
実際にお仕事を頂いた時に、焦ってしまうのを防げます。
7. 営業提案
ここまで準備が整ったら、いよいよ営業提案フェーズ。LINE公式アカウントを運営している店舗から直接依頼を受けることもありますが、仕事の多くはLINEマーケターさんからの依頼です。
SNSやクラウドソーシングから、実際にお仕事を探してみましょう。
LINEデザイナーはLINEに関するデザインの専門家
LINEデザイナーは、LINE公式アカウントやLステップで使う画像制作に特化したデザイナーです。
在宅で働ける上にやりがいもあり、単価も比較的高めなことから、今アツいお仕事の一つ。需要が多く、LINEデザイナーさんの数は少ないので、今から目指すのもおすすめです。
LINEデザイナーをこれから目指す方は、LINEデザイナー養成講座もぜひご活用ください。LINEデザインの作り方はもちろん、課題の添削で実践的なスキルを学べる講座で、稼げるレベルまでしっかりサポートしていきます。
より詳しい内容を知りたい方は、こちらのページもご覧くださいね✨